城郭を中心につくられた城下町・松本。
町中には、歴史の名残や、どこか懐かしさを感じる風景、
そして松本ならではのおいしいものやかわいいものなど、心躍る出会いがあります。
のんびり歩いて楽しめる通りをご紹介します。
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中町通り
白壁と黒なまこの土蔵が特徴の”蔵の街”。民芸・工芸の店をはじめカフェや食べ歩きを楽しめるスイーツ店、蔵の会館「通称・蔵シック館」などが並びます。
もともと、酒造業や呉服などの問屋が集まり繁盛してきましたが、江戸末期や明治時代に一帯が大火に見舞われ主要な施設や町家は消失。火災から守りたいという商人たちの知恵から生まれたなまこ壁の土蔵が、古き松本の雰囲気を漂わせています。
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縄手通り
“縄のように長い土手”に由来する縄手通り。女鳥羽川沿いに50近い個性的な商店が長屋風に軒を連ねます。懐かしい玩具や古民具、骨董のほか、駄菓子や飲食物を売るお店は”昭和レトロ”感が満載。歩行者天国になっているので、いろいろなお店を見ながらのんびり歩けます。
通りのシンボルはカエル。西側の入り口には「ガマ侍」、通りの中ほどには「カエル大明神」、カエルの石像や顔出し看板などもあります。
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大名町通り
松本マラソンのコースにもなっている大名町通り。お土産物店や喫茶店のほか、屋根の上が松本城の形になっている古本屋や国の登録有形文化財・旧第一勧業銀行松本支店を活用したウエディング施設など、見どころも多いです。
千歳橋のたもとで道がS字型に曲がっているのは、江戸時代の大手門桝形があった名残り。桝形と総堀があったところは現在、松本城大手門枡形跡広場としてイベントなどに利用されています。
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伊勢町通り
城下町へ入る西の入り口だった伊勢町。現在は、創業100年を超える老舗や松本パルコをはじめ、ファッションの人気ブランドや美容室、レストランなど新旧が同居した個性あふれる通りになっています。
道路拡張、電線地中化工事を行った近代的な通りは、「せせらぎ市」やクリスマスツリーコンテストなど、さまざまなイベントも開催され、毎回多くの人で賑わっています。
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高砂通り
中町通りの一本南にある「水と人形のまち」。人形店が立ち並ぶことから、「人形町通り」とも呼ばれています。
2010年から、道路の舗装や近くにある「源智の井戸」から流れる榛(はん)の木川の開渠など美装化を進め、歩いて風情を楽しめる通りになりました。透明度が高い川面を覗くと”川の神様”として親しまれているニジマスが、悠々と泳ぐ姿も見られます。
気になる路地裏も探索!
ときには通りを少し外れて路地へ。狭い道には、ガイドブックなどには載っていない新たな発見があるかもしれません。
気になるお店や小さな神社、路地裏から見上げる風景。そして松本の町の人たちの普段の暮らしも垣間見えるはずです。ぜひ、あなただけの松本を見つけてください。
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