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寒い時期になると恋しくなるものの一つと言えば、やっぱり温泉。
走ったあとには温泉に浸かって、疲れた身体を癒したくなりますよね。 温泉の多い都道府県第2位の長野県。松本市内にある数々の温泉地の中からピックアップしてご紹介します。
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浅間温泉
松本マラソンのスタート地点・松本市総合体育館からほど近いところにある浅間温泉。西に北アルプスを望む高台に位置し、信州松本の奥座敷として江戸時代には松本城城主に、明治時代には 与謝野晶子や竹久夢二ら多くの文人に愛されてきました。
泉質はアルカリ性単純温泉。無色透明で、においはほとんどありません。豊富な湯量を誇り、源泉の温度が約50℃のため、加水や加温が不要で、「完全掛け流し」で入れる宿が多いのも特徴です。日帰り温泉施設が1軒あるほか、外湯と呼ばれる共同浴場のうち3カ所が一般にも開放されています。民家や商店が立ち並ぶ温泉街を歩くと、土蔵造りの建物や道祖神など、思いがけない場所で趣ある風景に出合えるかもしれません。
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美ヶ原温泉
松本市街地から車で10分~15分ほどの距離にある温泉地。「日本書紀」に美ヶ原温泉と思われる一節が記されており、その歴史は奈良時代初めにまでさかのぼるとされています。三十六歌仙の一人・源重之が「いづる湯のわくに懸かれる白糸はくる人絶えぬものにぞありける」(後拾遺和歌集)と温泉の賑わいを詠んだほど、多くの人々に昔から親しまれ続けている歴史的由緒ある、落ちついた雰囲気の温泉地です。
泉質は無色透明のアルカリ性単純温泉。20軒ほどある温泉宿が軒を連ねる街並みは「松本市景観百選」にも選ばれています。句碑や歌碑、道祖神、名跡なども多く、車の通れないような細い道も歩く楽しみがあります。
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白骨温泉
せっかく来たので足を延ばして…ということなら、松本ICから国道158号線を上高地方面へ。車で約1時間、山深い谷間にあるのが静寂と豊富な出湯の白骨温泉です。
その歴史は古く、鎌倉時代にはすでに湧出していたと伝えられています。古来より「3日入れば、3年風邪をひかない」と言われるお湯は、硫黄と炭酸を多く含み、飲むことでさらに消化器系の臓器の血流が良くなるとも言われています。
温泉本来の香りを感じる乳白色のお湯は、お肌に優しい弱酸性。炭酸成分が多く含まれたお湯は絹のようになめらか。一帯に湧き出る10数本の源泉は常に天然温泉かけ流しで、泉質は微妙に異なり、宿ごとの「湯号」としてその特徴を表しています。
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のりくら温泉
白骨温泉よりも少しだけ市街地寄りにあるのが乗鞍岳に抱かれた乗鞍高原。場所によってさまざまなタイプの温泉が湧き出ており、温泉の泉質は4つに分けられます。
「乗鞍高原温泉」は乗鞍岳の中腹から自然湧出する乳白色の温泉。泉質は酸性硫化水素泉で乗鞍高原にある約70軒の宿に引湯されています。「すずらん温泉」は乗鞍鈴蘭(すずらん)地区から湧出した天然温泉。単純泉(中性低張性温泉)で無色透明・無臭に近いのが特徴です。
「安曇乗鞍温泉」は宿泊施設「休暇村乗鞍高原」内の「天峰の湯」独自の源泉で、透明感あるオレンジ色。飲泉もでき、口に含むと炭酸味を感じます。「わさび沢温泉」は、乗鞍高原の渓流わさび沢近辺から湧き出している炭酸水素塩冷鉱泉。無色透明の柔らかな泉質です。
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その他の温泉
扉温泉(左)・坂巻温泉(右)このほかにも、松本市街地から美ヶ原高原へ向かう薄川上流の渓谷、標高1100mにある閑静な山の温泉「扉温泉」や、日本アルプスが一望できる、鉢伏山山麓にある「崖の湯温泉」、白骨温泉やのりくら温泉と同じく、上高地へ向かう国道158号線沿いにある「さわんど温泉」や「中の湯温泉」、「坂巻温泉」など、市内にはたくさんの温泉があります。
それぞれの温泉地や宿、施設が工夫を凝らしていますので、入り比べるのも楽しいはず。マラソンの後にはのんびりゆったり、松本の温泉を巡ってみてはいかがでしょう。
温泉も良いけど、銭湯もどうでしょう
中心市街地には銭湯もたくさんあります。松本城の近くにある「塩井の湯」は、大正時代に建てられたというレトロな外観が特徴。明治時代に源泉が発見され、地域の人々の要請を受けて銭湯を開業したとのこと。
源泉は、「源智の井戸」とともに名水100選にも選ばれています。「塩」ってことはもしかしたらしょっぱいのかな…?(※しょっぱくありません)
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