観光情報sightseeing
地下水が豊富な松本は、市街地にも数多くの井戸や湧水があり、
「まつもと城下町湧水群」として「平成の名水百選」に選定されています。
前回は「女鳥羽川沿いの湧水」をピックアップしましたが、
今回は松本城周辺の湧水スポットをご紹介します。
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北門大井戸
松本城・三の丸の北東の隅に位置する北門、馬出しがあった場所にある井戸です。案内板には、「明治維新を迎え総掘が片端の堀を残して埋め立てられ、その跡に新たに作られた突井戸(つきいど)」と記されています。
この辺りは湧水が多く、「柳町」と呼ばれていました。公園内にあるため、井戸の近くには遊具もあり、近くの子どもたちの姿もよく見られます。
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北馬場柳の井戸
松本城の総堀が明治維新後に埋め立てられることになった際、その埋め立て地の中で水が湧き出していたため造られた井戸です。地元の人たちが協力して整備を行いました。井戸の傍らに柳の大木があることから「北馬場柳の井戸」と呼ばれています。
江戸時代の城下町絵図を見ると、ほぼ同じ位置に井戸の印がつけられているそうです。
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地蔵清水
松本城の北側、松本カトリック教会と上野会計事務所の建物の間、「地蔵尊出現霊水地」と書かれた大きな石碑の横にある井戸です。
1582(天正10)年に小笠原貞慶が深志城を松本城と改め、その後、城下町の整備が進みました。その一環で井戸を掘らせたときに、水と共に石のお地蔵様が出現したため、霊験あらたかな清水にちなんで「地蔵清水」と呼ばれるようになりました。
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松本神社前井戸
地元では五社と呼ばれ縁結びの神として親しまれている松本神社。1636(寛永3)年に松本城内で暘谷大神社として祀られたのが始まりで、1726(享保11)年に現在の地に移りました。
井戸の手前にある碑には「松本城北不明門馬出跡」と記されています。松本神社の北西には松本城の門があったのですが、普段は門を閉めていたため、「不明(あかず)」の門と呼ばれていました。
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松栄の湧水
大手2丁目の交差点付近、松本城西郵便局の東側にある井戸です。自噴していた井戸の周りをポケットパーク的に整備して「松栄の湧水公園」になっています。通りに向かって湧き出た水が流れる水路があります。
水は鉄分が多いため、飲用はできません。周辺の住民が街路樹への水やりや、打ち水などに利用しています。
「バーの街」松本
「BARの街」とも呼ばれる松本。街なかにはさまざまなバーがあり、中には近くの湧水を使ったお酒を提供する店もあります。仲間たちと一緒に打ち上げで盛り上がるのもいいですが、落ち着いたバーで一人静かにグラスを傾ける…という松本の夜の過ごし方もお勧めです。
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